W様邸 洋瓦屋根・外壁塗装工事
2018年12月17日
洋瓦の塗装 前回の塗装工事は7年前
皆様こんにちは。ペイントハックの吉田です。
忘年会シーズンですね。私も色々と参加させて頂いてます。
美味しい料理にお酒、〆にラーメン 最高です!
私は毎年この時期2-3キロ増量です^^;
皆様も忘年会真っ盛りだと思いますが、どうぞ食べ過ぎ飲み過ぎにお気をつけ下さい。
今回の施工日記は、山口市にお住まいのK様邸の塗装工事のレポートとなります。
施工前
前回塗装工事されたのが7年前という事で、外壁の状態は悪くありませんが、付帯部の破風板が木製で腐食している箇所がありました。
そのまま塗装しても耐久しないので板金カバーを取り付けます。
a b:ヒサシの木部 部分的に朽ちている
c d:破風板 木の密度がスカスカに
屋根の塗装
屋根の素材は洋瓦です。塗膜剥離した部分に苔が付着していますので高圧洗浄します。
①高圧洗浄
↓
洋瓦の塗膜の剥がれの原因は、洗浄不足が第一にあると考えます。実際に高圧洗浄して剥がれる箇所は、洗いにくい部分が多いからです。
旧塗膜が密着していないと、次の塗装時にはそれを除去する作業が必要になります。
その場合、目に見えて剥がれている箇所だけではなく、一見健全な箇所も、時間がたって剥がれてくる可能性は残りますので、新設から最初の塗装が肝心です。
W様の洋瓦は、過去に二回ほど塗装されていますので、塗装後の剥離リスクをなるべく無くすため、時間をかけて高圧洗浄を行いました。
次に下地つくりです
②下地調整
a b:漆喰部分の補修 塗装が密着するように樹脂モルタルでしごく
c :洗浄で除去できない剥離した箇所をケレン
d :コーキングで瓦どめ
③下塗り
洋瓦は表面層が厚いため、剥がれるとその上から塗装しても段差を隠蔽できず美観を損ねます。
今回の工事では、剥がれた箇所が多いため、厚膜タイプの下地材を使用しました。
骨材が入った下塗り材です。セメントが露出している箇所には特に厚塗りします。
④中塗り・上塗り
お客様のご要望が長く耐久する塗料という事で、日本ペイントの 4Fベストをご提案しました。
4Fベストは超耐久性の4フッ化フッ素(4F)と、セラミック配合技術の組み合わせにより、超耐候性を実現します。
艶が美しく、美粧性が長持ちする、実績のある優れた塗料です。
適応下地はスレートですが、正しく下地調整を行えば洋瓦にも塗装できますよ♪
⑤塗装完了
施工前
↓
施工前
↓
洋瓦は塗装後のギラギラがたまりません(^^)
美しい仕上がりです♪
金属屋根の下屋根も4Fベストで塗装。
↓
外壁の塗装
①高圧洗浄
汚れ・苔などを洗浄します。
②下地調整
(コーキング)
a→b:剥離した箇所を切り取って打ち換え
c :窓からの雨だれで腐食している箇所にストッパー設置して再発防止
d :ひさしの金属屋根のビスにコーキング
(下塗り・ケレン)
a :金属屋根に錆止め
b :エアコンの化粧カバーに専用下塗り材
c :シリコンに専用下塗り材
d :ケレン
下塗りは吸い込みを抑えて密着性を高めます。
錆止めは塗布することで錆による腐食を抑制するほか、塗膜が厚くなり、上塗り後の仕上がりが良くなります。
↓
↓
膜圧感あります♪
(軒天パテ)
ひび割れた部分や穴をパテで埋めます
③塗装完了
↓
雨戸
破風板
軒天、天井周り
雨樋、鼻隠し
水切り
屋根裏通気口
【ハックの一言】
洋瓦は塗装で長期保護をする為には専用知識が必要です。
例えばですが、洋瓦には「コンクリート瓦」と「セメント瓦」があり、中でもコンクリート瓦は表面層を一度全て除去しなければならず、セメント瓦同様に塗装すると剥がれます。
(今回の洋瓦はスカンジアセメント瓦)
洋瓦は現在ほぼ製造されてないそうですが、メンテナンスの難しさもひとつの要因だと思います。
ペイントハックでは再塗装の場合、状態によっては塗装工事をおすすめしない事があります。
塗ってすぐは良くても、すぐに剥がれるなら意味がないからです。
洋瓦はデザイン性の高い素材です。
正しい工法で塗装を行えば、美しく仕上がり長持ちします(^^)
W様
屋根の塗装においては、夜露や乾燥時間を考慮して慎重に作業をしましたのでご安心下さいませ。
また、全体の工事が予定より長引いてしまい、申し訳ございませんでした。
そんな中、毎日私達が作業しやすいように優しくお気遣い頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。
この度はペイントハックにご依頼いただきまして誠にありがとうございました。
山口の塗装会社
株式会社ペイントハック代表取締役 吉田秀勝
恐縮です。