タイル剥落による事故状況
平成17年(2005年)6月14日に東京都内のオフィスビルの斜壁(斜めになった外壁)のタイルが剥落して通行人2名が負傷する重大事故が発生しました。
3階建て以上、施工後10年以上のマンションでタイルが剥落する恐れがあるマンションは、900件以上あると言われています。
平成17年(2005年)6月14日に東京都内のオフィスビルの斜壁(斜めになった外壁)のタイルが剥落して通行人2名が負傷する重大事故が発生しました。
3階建て以上、施工後10年以上のマンションでタイルが剥落する恐れがあるマンションは、900件以上あると言われています。
●タイル仕上げの建物は新築から10年毎または、改修工事をしてから10年毎に全面打診調査を実施
最高裁での判例では、
●建物の構造耐力に関係しない瑕疵であっても、外壁が落下して通行人に危害を与える恐れがあるような場合には、基本的な安全性を損なう瑕疵に当たる。
●原則20年間、設計者や施工者の不法行為責任を直接問うことができる。
建設から約60年経過した首都高速道路の壁高欄の老朽化が進み、コンクリート片が一部剥落。その対策防止用として「コンクリート壁剥落防止塗料」を、2019年6月にKFケミカル株式会社の土木事業部が開発し、2019年7月に首都高速道路㈱の規格に合格して採用され、日本の交通インフラを支えています。
●首都高速道路㈱防水塗装B種に適合
112,000㎡の工事実績(シェア率60%)
●その安心で安全な工法・塗料技術を建築分野に転用したものがスーパーオチナイトです。
赤外線調査、一部打診検査等には調査範囲に限界があり、足場仮設後の打診検査を実施した場合 20~30%範囲が広がります(KF調査結果)その為に工事予算組が難しくなります(工事予算がオーバーすると問題となるケースが多いです)
メンテナンスをした箇所以外の部分は将来にわたり、タイル剥落のリスクが続きます。
ビルやマンション等の外壁メンテナンスは、大規模工事になる為、コストや工期が問題になります。
「KFスーパーオチナイト」なら従来のタイル浮き補修工事で必要な、ピンニング・樹脂注入が不要なので、大幅なコスト削減・工期の短縮が見込めます。
さらに「タイル剥落防止」機能に加えて、3種の塗料タイプ(クリヤー・半透明特殊クリヤー・有色)からタイルの美観を整える事が出来、塗膜は超高耐久(期待耐候年数20年以上)で汚れが付きにくい性質を持つ為、ビルやマンションのメンテナンスに最適な塗料です。
標準単価1㎡辺り5,000円~
タイル補修工事 ピンニング・樹脂注入
単価の3分の1の価格
防弾チョッキの素材にも使われる「ポリウレア樹脂」を使用した強靭な塗膜によりタイル剥落を防止します。
【試験1】コンクリート押し抜き試験
【動画】
コンクリート押し抜き試験動画
押し抜き試験動画は2021年8月に開催された「スーパーオチナイト技能講習」時のものです。
弊社も参加したのですが、タイルは割れても塗膜は破れませんでした。
【試験の目的】
コンクリート押し抜き試験結果から、KF スーパーオチナイトがどのくらいのタイル荷重に耐えられるか?
【試験結果】
直径 100mm(10cm)あたり最大で30.6kgまで耐えられる強度を有することが実証されました。
タイル一枚あたりの強度に例えると、52mm×105mm×7mmのタイルを同面積上に266枚重ねても耐える強度を有することになります。
【試験2】引張試験
【引張試験の目的】
実際の現場を想定した場合に KF スーパーオチナイトがタイルの剥落を防止できるか?
【想定現場環境】
〇タイルサイズ =45 ㎜(縦)×95 ㎜(横)×7 ㎜(厚み)
〇タイル重量 =88.5g/枚(モルタル目地材込み実測値)
〇想定タイル施工面積 =3m(縦)×10m(横)
→タイルの総重量 531kg
【試験結果】
垂直面 3m×10m(30㎡)面積に塗布された KF スーパーオチナイトは、最大で11,873kgの力に耐えうる応力を有していることが実証されました。
かかる重量の22.4倍の力で支えていることになります。
● 規格
試験項目 | 規格値 | 試験方法 | |
---|---|---|---|
耐荷量(kN) | 0.3以上 | 鋼橋塗装設計施工要項 防水塗装B種 |
|
付着性(N/mm2) | 標準養生 | 1.0以上 | |
半水中養生 | 1.0以上 | ||
温冷繰返し養生 | 1.0以上 | ||
伸び性能((mm) | 10以上 | ||
遮塩性<塩素イオン透過量> | 5×10-5 | ||
中性化<中性化深さ>(mm) | 1以下 | ||
促進耐候性(500hr後) | 光沢保持率(%) | 70%以上 | |
色差△Eab | 1.0以内 | ||
水蒸気透過阻止性<水蒸気透過量>(mg/cm2・日) | 5.0以下 | ||
引張試験 | 伸び率(%) | 240(試験値) | 自社法 (4号ダンベル) |
強度(N/mm2) | 20(試験値) | ||
促進耐候性<下地SUV600h劣化サイディング> | 1,000時間異常なし | 自社法(スーパーUVテスター) |
塗り洩れチェックの為、蛍光塗料を配合することで、塗装後、ブラックライトを当てることにより塗り洩れが容易に発見できる塗料化に成功しました。
他社類似工法・塗料が6回塗りに対して、スーパーオチナイトは合計3回塗りで、乾燥膜厚200㎛が得られます。塗装回数軽減により、大幅な工期短縮・コストダウンを実現します。
①KF無機塗料は10年塗膜保証を掲げ、実績18年を経過(約2,500万㎡以上)、自他共に業界No.1の実績を誇る塗料です。この塗料と比較して、遥かに凌ぐ、超対候性を示します。
②比較テストは促進耐候性試験(スーパーUV)により判定しました。
【テスト条件】
・新品サイディング材を600時間スーパーUVで劣化促進後、各々塗装
・1,000時間照射
・スーパーUV照射時間と実暴年の関係については調査の結果、スーパーUV50時間照射=実暴1年相当の結果が得られています。
KFスーパーオチナイトの塗膜外観は透明であり、現状の外壁タイルの意匠性はそのまま活かされます。
2021年8月 マンションを施工しました。スーパーオチナイト塗装で最も重要なのは規定膜厚を保つ事です。スーパーオチナイトの乾燥膜厚は200㎛ですがこれは一般塗料の約10倍相当量です。
目検討では均等に規定膜厚を塗布する事は難しい為、「ウェット膜厚測定器」を用いて膜厚を測定しながら塗装します。
塗装して乾燥後には「乾燥膜厚測定器」で膜厚を計測する事で品質管理を徹底します。
塗料は水飴状態で、一般製品とは粘度が異なります。
オチナイトは、乾燥・硬化が非常に優れており、封を切ったら長持ちしない為慎重に取り扱いします。
塗装直後、乾燥前の状態。
ゆず肌模様になっています。塗膜がしっかり厚くついているのがおわかりになられるかと思います。 一般的な塗料なら、これだけ塗布量を増やすと流れ落ちてしまいます。
タイル剥落防止を実現する強靭な塗膜を形成する上で膜厚管理は最重要です。
図面などから使用塗料数量を割り出して事前計画を行い、膜圧の測定を行いながら慎重に塗装作業を進めます。
ウエット膜圧測定器を使って膜圧を確かめながら塗装していきます。塗装して乾燥前に、膜厚測定器を押し当てると、膜圧量ゲージに塗料が付着し、膜厚量を把握出来ます。
外壁タイルの上に金属板を貼って乾燥後に乾燥膜厚測定器(ケット科学電磁膜厚計)を用いて測定します。 今後は外壁への埋め込みキャップが実用化されるので、更に膜厚管理の精度が向上します。
全景です。この度は三分艶クリヤーでのオチナイト塗装でした。
塗装した感じが出過ぎず、落ち着いて品のある艶模様です♪
● その他の実績
D社 3階建
N社 14階建
塗装によって、
低コストで建物全体の
タイルメンテナンスを
実現します
標準単価1㎡辺り5,000円~
タイル補修工事 ピンニング・樹脂注入
単価の3分の1の価格